福岡インディゲーム協会会長・村上浩治さんをゲストに迎えて
2025年01月31日、ITeens Lab主催のポッドキャスト公開収録イベントを開催しました。今回のゲストは、福岡インディゲーム協会会長の村上浩治さん。ゲーム開発に興味を持つ生徒や保護者の皆さんに向けて、インディゲームの魅力や開発の裏側について語っていただきました。

村上浩治さんのご紹介
村上さんは、もともと建築士としてキャリアをスタートされましたが、ゲームを作りたいという夢を諦められず、40歳から新たな挑戦を始めました。建築で培った経験をゲーム開発に置き換え、これまでに10本近いゲームをリリース。代表作の『ダークブラッド』シリーズは、古き良き90年代のRPGにインスパイアされた、新感覚のカードバトルゲームです。2020年には合同会社あそびるどを立ち上げ、メタバースの開発も始めました。
現在は、九州のクリエイターと協力して海外に向けた発信活動を計画しながら、福岡のゲームコミュニティの活性化にも尽力。インディゲームイベントの開催や、ゲームクリエイターを目指す学生の支援活動にも積極的に取り組んでいます。

イベントの流れ
オープニング:こばさんの司会でスタート
イベントはITeens Labの代表・こばさんの進行でスタート。村上さんの紹介とともに、ポッドキャスト収録の流れが説明されました。
「皆さんの質問や感想もチャットでぜひ送ってください!」というこばさんの呼びかけに、生徒や保護者の皆さんも積極的に参加する準備が整いました。
村上さんの講演:インディゲームの魅力
「インディゲームとは、大企業の大規模プロジェクトとは異なり、少人数で作るゲームのこと。自由度が高く、クリエイターの個性が生きる作品が多いのが特徴です」と村上さん。
特に、ドット絵のゲーム制作にこだわり、「ケリバト」や「ダークブラッド」といった作品をリリース。その制作プロセスや、どのように開発を進めているのかといった話が続きました。
ゲーム開発の魅力と挑戦
村上さんの講演の中で、特に生徒たちの興味を引いたのが「ゲーム制作の裏側」についてのお話でした。
「ゲームは一人で作ることもできるけど、多くの場合はプログラマー・デザイナー・サウンドクリエイターなど、それぞれの専門家が協力して開発します。」
また、開発のやり方についても、SNSを活用してメンバーをスカウトしたり、完全にオンラインでやりとりしながらゲームを作ることも多いそうです。
「実は、僕が一緒に仕事をしているデザイナーやプログラマーの人たちとは、一度も直接会ったことがないんですよ!」というエピソードには、参加者からも驚きの声が上がりました。
Q&Aセッション
生徒たちからは、インディゲーム開発に関する質問がたくさん寄せられました。

Q. 継続してゲームを作り続けるモチベーションはどうやって維持していますか?
「僕の場合、長期間かかるとモチベーションが続かないので、1年くらいで完成するスケジュールを組んでいます。 また、ファンの声が大きな支えになりますね。『新作楽しみにしてます!』というコメントをもらうと、それがモチベーションになります。」
Q. インディゲーム開発者の収益ってどのくらい?
「有料ゲームの場合は、1本いくらという形で設定できますが、無料のゲームは広告収入がメイン。ダウンロード数やプレイ回数によって変わりますね。成功すれば大きな収入を得られることもあります。」
「空想を楽しむことが大事」― 村上さんからのメッセージ
イベントの最後には、これからゲーム制作をしてみたい生徒たちへのメッセージもありました。
「とにかく空想を楽しむことが大切! 『もしここに巨大な怪獣が現れたら?』とか『この世界で空を飛べたら?』とか、自由に想像することが、ゲームを作る上での第一歩。 思い描いたものをカタチにすることができるのが、ゲーム開発の醍醐味です。」
イベントを終えて
今回のポッドキャスト公開収録イベントは、リアルタイムの質問や感想を交えながら進行する双方向のやりとりが特徴的なものとなりました。
また、村上さんのお話から、ゲーム開発において技術だけでなく、アイデアや想像力が大切であることを学ぶことができました。
参加者からも、「めっちゃ面白かった!」「自分でもゲームを作ってみたい!」という声が多く寄せられ、今後の活動につながるイベントとなりました。

ITeens Labでは、これからもこうした学びの場を提供していきます!
今回収録した音源は近日中にITeens Labポッドキャストにて公開します!