毎週日曜日19:00〜20:00、ITeens Labの代表・古林と共同代表・近藤がお届けするライブ配信【教育をUPDATE】。

この記事では、配信の様子をダイジェスト版でお伝えいたします。

今回は、株式会社アフレル豊嶋貴秋さんと、檜山桐子さんにお越しいただきました。

ITeens Labも参加している「KIKKAKEガールズプログラミングフェス」(以下「KIKKAKE」)というイベントの内容や、その背景にある課題などについてお話ししていきます。

ぜひ、ご覧ください!

「KIKKAKEガールズプログラミングフェス」とは

「自己紹介をお願いします。」

 

「株式会社アフレルの豊嶋です。

株式会社アフレルはプログラミング関連の教育支援をしています。

内容としては、①企業の人材育成、②教育機関(小学校〜大学)のカリキュラムや教務の支援、③個人の家庭学習支援、④民間スクールの支援、という4つがあります。

今日の2人はどちらかというと、民間スクールの支援の比重が大きいです。」

 

「わたしは豊嶋さんと一緒に、プログラミングスクールの新規開設や運営の支援をしています、檜山です。

理想や信念を持っている、民間のスクールの方たちに対して、より理想とするスクールを作っていただきたいと思い、コンサルタントをやっています。

そして、今日お話しする『KIKKAKE』というイベントの主催をやっています。」

 

「まずは、その『KIKKAKE』というイベントの紹介をお願いします。」

 

「『KIKKAKE』、全国のプログラミングスクールがオンライン・オフラインの両方で行う、女の子向けのプログラミング体験イベントです。

今年6月の1ヶ月間を使って、開催します。

スクールによって日程はバラバラですが、みなさんのお住まいの近くの教室に行っていただいてもいいですし、オンラインなら場所に限らず、自分の興味のあるスクールを選んで参加していただけます。」

 

KIKKAKE」は現在開催中です!

イベントの一覧は、こちらに掲載されています。場所、日付、対象学年から選べるようになっているので、興味がある方はぜひチェックしてみてください!

 

「KIKKAKE」の第二・第三の意味

「これは期間中、何回参加してもいいんですか?」

 

「はい、すべて無料で参加していただけます。イベントの概要欄の条件にあっていれば、どなたでも参加可能です。

『KIKKAKE』というイベント名の由来はプログラミング未体験の女の子に、プログラミングに触れる「きっかけ」を作りたいというものです。なので、未体験の子たちにも参加してもらえるような切り口の魅力的なコンテンツがたくさんあります。」

 

「対象者は、まだスクールに通っていない女の子ですか?」

 

「対象者は女の子限定ですが、現在スクールに通っていてもいなくても参加可能です。」

 

保護者向けイベントとは、どういうものですか?」

 

「『KIKKAKE』保護者の方にとっても、プログラミングに接する「きっかけ」にしてほしいなと思っています。

ログラミング教育は男女関係なく、これから必要になってくる教育です。なので、保護者の方にも、プログラミングとは何かなぜ必要なのかを知ってもらいたいと思っています。」

 

「ちなみにこちらは、女の子のお子さんを持つ保護者さん限定ですか?」

 

「こちらは興味がある方みなさん参加していただけます。

というのも、『KIKKAKE』の第三の意味として、指導者側のプログラミングスクールさんが女の子を生徒とする上でのヒントをもらう「きっかけ」にもしたいという思いがあります。

セミナーを聞き、『こういう子がいるんだ』『こういう教え方もあるんだ』という気づきを得ることで、スクールさんにとっても、いろんな子を教えることができるようになるんじゃないかと思います。」

 

イベントの背景にあるジェンダーギャップ

 

「今回の『KIKKAKE』というイベントの大きな特徴として、現在220教室以上のスクールがイベントに思いを寄せてくださっています。

それはなぜかというと、プログラミングスクールに女の子が少ないという課題があるからです。『女の子たちにもプログラミングの楽しさや可能性を伝えたい!という思いを持っているスクールさんがたくさん集まってくださっています。」

 

「初めて『KIKKAKE』のお話をいただいた時に、このイベントは非の打ちどころのない企画だなと思いました。

220教室がこのイベントに集まっているということは、『プログラミングスクールに女子生徒が少ない』というのが日本全国の課題感としてあるということですよね。

その中で、日本全国の教室みんなで解決していこうという動きがとてもいいなと思います。」

 

「今の話を受けて、このイベントの背景について少しお話しします。

アンケートをとったところ、プログラミングスクールに通う男子生徒が7割以上である教室が87.6%でした。また、スクールの体験に申し込む男の子の割合が8割という結果も出ていて、この差は大きいです。

また、日本の理工学分野やIT分野、研究者の中でも女性の割合は少ないというデータが出ています。これらは日本でも、海外でも問題視されているので、この問題の突破口として『KIKKAKE』に賛同してくださっている方が多いです。」

 

「ジェンダーギャップOECDランキングでも、日本は121位。これは、とても大きいですよね。」

 

私たちアフレルは2006年からプログラミング教育を支援していて、いろんな現場を見てきましたが、環境設定に課題があって差が出ていると思っています。

具体的には、スクールのコンテンツが男の子によっているとか、チラシに男の子が全面に出ていたりとかですね。

そこを改善した上で、プログラミング教育を広げていきたいなと思っています。」

 

「実際、体験会や授業をやっていて、女子の方がプログラミングができない、向いていなということは全然ないですね。」

 

豊嶋さん、檜山さん、貴重なお話ありがとうございました!

女の子、保護者の方にとっては、プログラミングに触れる「きっかけ」に。そして、スクールの指導者の方にとっては、プログラミング業界のジェンダーギャップを埋める「きっかけ」になる「KIKKAKEガールズプログラミングフェス」。

現在開催中ですので、ぜひチェックしてみてください!

 

配信はこちらからご覧いただけます。目次もございますので、気になるところをぜひご覧ください!