【教育をUPDATE ダイジェスト vol.37】『現役の小学校の先生が登場!』〜ゲスト:匿名先生/ITeens Lab〜

毎週日曜日19:0020:00ITeens Labの代表・古林と共同代表・近藤がお届けするライブ配信【教育をUPDATE】。

この記事では、配信の様子をダイジェスト版でお伝えいたします。

今回のゲストは、福岡市の現役小学校教諭・匿名先生。現場の先生だからこそわかる小学校の現状やプログラミング教育を進めるにあたって大事なことなどを語っていただきました。興味のある方はぜひご覧ください!

 

生徒に1人1台パソコンを配布。現場の状況は?

現役小学校教諭・匿名先生

今回のゲストは匿名希望なので詳しいことは聞けないですが、簡単に自己紹介をお願いします。

 

福岡県内で10年弱、小学校教諭をしております。今は育休中で、春(20214月)から現場に復帰予定です。

よろしくお願いします。

 

現場の先生が来るのは初めてだね。

 

かなり貴重な機会ですね。早速ですが「ギガスクール構想」で生徒に11台パソコンが配布されるということで、匿名先生の周りのクラスの状況はどんな感じですか?

 

今私は授業をしていないので、人から聞いた話ですが、秋頃から使い始めて、1~2月には一斉授業をしているクラスもあるそうです。既に11台パソコンが配布されて、それを使ってどんどん授業を進めているという声を結構聞きました。

ただ、担任の先生やクラスによって使っている頻度は全然違うと思いますし、使い方については走りながら考えるところもあると思います。本当は数年かけて整える予定でしたが、状況的に前倒しになり、今年度中にほぼ全ての小・中学生に配布予定になったので。

 

僕たちITeens Labは去年全部オンライン化したので、大きな規模でオンライン化する大変さはわかりますね。

 

そうですね。先生も年齢が様々で、パソコンが得意な人もそうじゃない人もいる中で結構頑張っているなと思います。

 

小学校でのペーパーレス化とプログラミング教育

画面中央下 ゲストの匿名先生

ここから今までの話を深掘りしていきたいと思います。先生は今までの話に関して、何か考えていることはありますか?

 

例えば、子どもたちがChromebookをもっていて、どんな使い方をしたらいいのかということを考えています。私は現場に復帰したら、ペーパーレスにしたいなと思っています。

小学校の先生の事務的な仕事は紙の扱いがとても多いんですね。紙を印刷したり、それを子どもたちに配ったり……。それをなくせば、先生と子供が話す時間が爆発的に増えると思います。

 

その場合、連絡をメールで済ませるというのは現実的に大丈夫なんですかね?

 

そこは保護者の年齢層やITリテラシーにも差があるので、いきなり推し進めるのではなく、保護者にも協力してもらえるよう話をしながら、信頼関係を築くことは大事ですね。

 

プログラミング教育に関して、小5か小6の子でまだスクラッチを全然やったことがないという子もいたんですけど、実際そこら辺はどうなっていますか?

 

スクラッチを授業でどんどん進めたクラスもあれば、全くやっていないクラスもあります。全くやっていないクラスも多いと思いますね。

 

それはやらなくてもいいものなんですか?

 

昨年度と今年度で学習指導要領が変わって、今年度(2020年度)からは算数や理科の中でスクラッチを使ったり、プログラミングをやったりするということになっています。

 

あれって、テキストを見た感じ「必ずスクラッチを使う」という話ではないじゃないですか。例えば、紙でやるみたいな別のアプローチってあったりしますか?

 

紙でやっているところもありますね。あくまでスクラッチは、プログラミング的思考を用いて問題を解決するツールの一つになので。

 

先生のやり方次第で、スクラッチを使うことを避けて通れるようになっていますよね。

 

そうですね。学習指導要領は本質的な最低限のことが書かれていて、現場の状況や先生によってやり方は工夫してください、ということになっています。

 

先生同士が協力してまずはスタートを切ることが大事

 

ギガスクール構想とかもそうなんですけど、小学校の段階でコンピュータを教えようということではなく、仕組みを円滑にするためにそれを導入しようという考えなんですかね?

 

おっしゃる通りですね。

 

現場の先生たちはそのことについてどのように捉えていらっしゃるんですか?

 

大半は「望んでいなかった」という感覚だと思います。パソコンの使い方を教える時間がないまま、パソコンを使った授業を組むことが求められているので、厳しいという現状がありますね。

 

現場の先生は、コンピュータをもっと教えたいという思いをもっているんですか?

 

私みたいにそういうものが得意な先生は、学校の中で少ないですが、熱い思いをもっています。ただ、そういう先生たちのクラスだけがパソコンを使えるようになって、他のクラスは全然できないということになると不公平感を持たれてしまうので、なかなか進めることができないという現状がありますね。

 

その考えはなかなかきついですね。

 

もちろん全員の先生がそういうわけではなくて。先生たちも頑張っている人たちばかりで、新しいことをワクワクしてやろうという人もたくさんいます。

やったことがないから、とっつきにくいだけで、やってみたら楽しいとなっていくので、まず子どもたちより先に、先生たちが楽しく使えるように盛り上げていくことが大事かなと思っていて。そういうアプローチができる中堅の先生が増えると変わっていくと思うんですよね。

 

たしかに、そういう中堅の先生はすごい大事ですね。

 

先生が得意じゃない場合は、子どもたちとパソコンを使いながら一緒にルールを考えた方がいいと思うんですよね。使って、やっと見えることがあると思うのでまずはスタートを切るべきだと思います。

 

匿名先生、現場の先生ならではの貴重なお話、ありがとうございました!

 

配信はこちらからご覧いただけます。目次もございますので、気になるところだけでもぜひご覧ください!

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