今日はパソコン教室の中から見た、所感をお話します(*’▽’)
世の中にはパソコン教室がたくさんあります、わがPladyもその中の一つです。一昔(?)前には注目を浴びたパソコン教室ですが最近ではあまり業界そのものがパッとしないイメージがあります。パッとしない、というと語弊があるのかもしれませんね(^-^; 逆に一時期がパソコン教室の業界にとってバブリーだったと言うべきでしょう。
Pladyが発足した1990年台後半~2000年台初頭のころは、まさにパソコン教室業界は隆盛期でした。「IT」という言葉もよく聞くようになり、敏感な人々は大金を払ってパソコンを習ったり、パソコンの資格をとったりしていました。もちろん今でも多くの方々がパソコン教室に通っていますが、業界そのものが大きく注目を集めることはもうしばらく無さそうです((+_+))
パソコンを習いたい人
パソコン1台の単価も昔よりはずっと下がってきました。普及率もスマートフォンなどを含めると79.1%に及びます(文部科学省 情報通信白書H24年版より)。最近では、パソコン教室にならいにくる受講生さんでも「パソコンの基本操作ができない」という人はめっきり少なくなりました。
ちょっと昔は
- 「クリック」の意味がわからない
- マウスを初めて触った
- 電源ボタンがどれかわからない
- ローマ字がわからない
- インターネットが何なのかわからない
という人も多くいました。今でなら冗談のような話ですが、コンピューターウィルスが人間にも感染すると思っている人さえいました(^-^;
パソコン習うのって高いんですか?
受講希望の方から、たまに「思ったより高いですね」と言われることがあります。誤解がないように付け加えておきますがPladyの受講料金は福岡県内のパソコン教室でも最安値レベルです!!金額自体も他の習い事・お稽古事と同じか若干高い程度だと思います。むしろ資格取得講座のくくりで言えばかなり安いのではないでしょうか。当然ながら設備費用も安くはすみませんし、講師スタッフの単価も高いのでそもそも安く設定するにしても限度はあります。
実際には「高い」というよりは、「パソコン教室以外でも安く学べるようになった」ということなのだと思います。これは後述しますが、結局ボクらとしては「高い」と言われる以上、安くするか、より良いサービスを生み出すかの二択しかありませんから、さらに精進していきたいと思いますm(__)m☆
マンツーマンで教えてもらえますか?
「マンツーマンで教えてもらえますか?」これもよく聞かれます!もちろん答えはYesです、どのパソコン教室でも概して個別指導のコースがあると思います(*^^*)
ただし、先述したように多「高い」と感じる方もいらっしゃるようです。Pladyではマンツーマン個別指導コースは3240円/時間 ですが、これも福岡県下最安値レベルの価格なのです。ここのところほぼ毎日ボクはこの問題に頭を悩ませています。マンツーマン指導で教えるスキルのある講師(イレギュラーなことを聞かれても答えなければいけない)の時間単価はもちろん安くありません。価格設定としてはギリギリなのですが、「高い」という印象を持つ人がいる以上は、値下げの努力・品質向上の努力でもって「高い」と言わせない講義内容と価格設定を目指していきます♪
何が変わったのか
では、なぜ福岡県下でも最安値レベルのPladyでさえ「高い」と思われてしまうようになったのか?Pladyの価格設定で「高い」と言われるのであれば、おそらくほとんどのパソコン教室は「高い」ということになってしまうでしょう。ここにはいくつか理由があると思います。
安く学べる機会が増えた
まず一つに無料(もしくは安く)で学べる機会が増えたというところでしょう。爆発的に普及率が増え、パソコンを使える知人に教えてもらえるというケースが増えたのでしょう。また、国も国民がパソコンを使えるようにしていく政策をとっていて職業訓練・基金訓練・求職者支援訓練も行われ数十万円のコース内容を無料で(場合によっては奨励金までもらえて)学べる場もあります。その他にも行政主体で公民館などで開催される安価(や無料)なパソコン講座もたまに見かけます。指導内容がどうであるかについてはもちろん、良かったり悪かったりですね(^-^;
次に、「簡単・独学でも大丈夫」という見方が広がったことも挙げられると思います。ここに関しては、業界の人間としてコメントしがたいところですが、あえてコメントしても「簡単なところは独学で大丈夫」としか言えません(^-^; 語弊がないように言えば「ケースバイケース」です(笑)何をどの程度パソコンでやりたいのか、事前知識がどれくらいあるのか、そもそもどの程度学習コストを見込んでいるかでも違いますし、だれが何を簡単もしくは難しいと思うかはその人次第ですから(^◇^)
情報はタダである!?
情報機器や検索サイトが普及・発達して、「情報は無料で手に入る」という感覚が広がっています。(IT業界ではよく言われることで、ボクの個人的な意見ではありません 笑)。事実、インターネットで調べると非常に多くの情報が簡単に、かつ無料で手に入ります。ボク自身もたとえば最新のIT機器について知りたいときなど、パソコン情報誌を買うわけではなく自力で調べています。こういったことが広く一般的になってきた、ということなのでしょう。
ここで盲点になりがちなのが、インターネットから収集する情報、つまりタダで手に入る情報のデメリットです。言い方は悪いかもしれませんが「知った気になっている」人が多いのは否めません。無料で提供されている情報には責任が無いため、真偽を確認するのも必須ですし、裏付けがなく網羅的でも体系的でもない場合がほとんどです。インターネットなどを使った情報収集能力にも個人差があるので一概には言えませんが、「知識のつまみ食い」になりがちだということもよくよく理解しておく必要があるでしょう(‘_’)
確かにつまみ食い程度の知識でよければ、無料だったり安かったりで手に入ることもあると思いますが、体系的に学ぼうと思ったら、やはり精査された情報元が必要になってくるかと思います。ここは若干愚痴っぽくなってしまいました、すみませんm(__)m笑
これまでのパソコン教室
ここまででお話したように、パソコン教室をとりまく環境はここ10年で著しく変容してきました。。。正直なところ、その変化にパソコン教室業界が対応できていない、ということが福岡県下最安値レベルのPladyでさえときおり「高い」といわれてしまう所以ではないかと思っています。大手パソコンスクールやIT系実務学校の持っているようなハイレベルかつ高価な講座(たとえば、Illustratorを初心者から実務レベルまで教えるのに数十万円といった講座)は昔と相変わらずニーズは高いように思われますが、Pladyのような中小パソコン教室で、初心者向けの講座やWord/Excelの資格対策をベースとしているような教室は、極端な安売り競争をせまられ始めています。
ここでなぜこのような差が出てくるのかという部分も考えるヒントになりました。これまで、パソコンやIT情報の普及率がさほど高くなかった頃は「とにかくパソコンの活用方法を知りたい。」だったり「パソコンを使って仕事をできるようになりたい。」というざっくりしたニーズがほとんどだったのです。パソコン教室側としては画一的なカリキュラムでも十分にニーズに対応できたということでしょう。
しかし、最近では「基本的な操作はできるけどコレのやり方がわからない」、「こういう使い方ができるらしい、そのやり方を教えてほしい」といったピンポイントのニーズが高まっているのです。こうした背景からパソコン教室側は事前にカリキュラムを用意することが難しくなってきています((+_+))
一方、ハイレベルな内容では「Illustratorのトレース機能だけ教えてほしい」というほどのピンポイントな要求は、さすがにまだありませんから画一的な講座にニーズがあります。いずれ、どんどん技術やソフトが普及して一般的になるにつれて、こういったハイレベルな講座でもピンポイントなニーズ・要求が増えてくることでしょう。
これからのパソコン教室
さて、ではこの先パソコン教室業界はどうなるのでしょう?先述した「ハイレベルな講座」ですら安定的なニーズは続かないと思われます(‘_’) いずれ包括的な講座にニーズがなくなるでしょう。もちろん、今初心者向けの教室が方向転換をせまられているのと同じような状況になると予想されます。
もちろん、パソコン教室はもっともっと専門的な内容に特化していくべきではあるのですが、IT機器が扱えないと不利な世の中である以上、パソコンが苦手な人を支えるというのは、パソコン教室業界がもつ社会的責任であると考えています(^◇^)
いくつかボクなりに考えていることがあって、まだ企画段階なのでここでは明記できませんが、Pladyも変革の時期を迎えます。これまでのパソコン教室はパソコンを「目的」として教えてきました。「パソコンを使えるように」というのが、パソコン教室のあり方だったのですが、これからのパソコン教室はパソコンを「手段(ツール)」としたうえでのあり方が必要になってくると考えています。つまり「パソコンを使って何をするか」という話ですね(*^^*) 当たり前のことのようですが、パソコン教室という業種を思えば思い切った舵切りが必要になってくるかと思います。
スタッフ一同、精進しますので今後ともPladyをよろしくお願いいたします(^_-)-☆