毎週日曜日19:00〜20:00、ITeens Labの代表・古林と共同代表・近藤がお届けするライブ配信【教育をUPDATE】。

この記事では、配信の様子をダイジェスト版でお伝えいたします。

今回のゲストは、イベント「こどもばんぱく」を主催するなど多方面で様々な活動を行う、中井けんと君。

けんと君はITeens Labの卒業生でもあります。

子どもの目線から見た教育のおかしい点やオンライン教育の現状についてお話をお聞きしました!

こどもばんぱく主催者の中井けんと君

こどもばんぱく主催者の中井けんと君

こどもばんぱくを主催する、中井けんと君

ゲストの中井 けんと君(中央下)


自己紹介をお願いします!


こんにちは、中井けんとです。よろしくお願いします!

僕は福岡で「こどもばんぱく」というイベントを運営しています。こどもばんぱくでは、こどもたちが商品を作って、ワークショップイベントとして出展・販売します。

例えば、自分で作ったポストカードやゴム銃を販売する子もいれば、家から持ってきたドレスを着て写真撮影をするスタジオを出展する子もいました。

これまでに、2018年と2019年の2回開催しています。(2020年はオンライン開催)


さら〜っと自己紹介してるけど、すごいことやってるよね。(笑)


けんと君がスポンサー集めたり、会場を押さえたり、出展者を集めたりしてるんだよね?


そうですね。あとは、運営メンバーを集めて企画書やホームページを作ったりしてます。

子どもは大人の前でネコをかぶる


いつもゲストが大人ばかりで、若い人の意見も聞きたいなと思ってけんと君をゲストに呼んだんだよね。


教育については、当事者である小中学生から話を聞いた方がいいですよね。今、オンライン教育について大人がいろいろ議論してますけど、結局子どもたちのことを第一に考えるべきじゃないですか。

子どもたちの声が最初にあって、それから大人が子どもたちのアイデアをどう現実化するか考えてくれると嬉しいなと思います。


そうね。ただ、オンライン教育について子どもにアンケートをとっても「楽しいです」「学校行かなくていいので楽です」みたいな感想しか出てこないのよね。どうしたらいいかな。


子どもって大人の前でネコかぶるんですよ。だから、なるべく子どもたちしかいない空間でぶっちゃけて会話させるシステムを作るのがいいかなと思っています。


確かに、子どもって大人が言って欲しそうなことを言いがちだよね。例えば、「将来の夢は何ですか?」とか(笑)


道徳の時間もひどい(笑)


わかります。僕も道徳の時間、めちゃくちゃ嫌いです。言わされてる感がヤバい。

自分の意見を発言していい雰囲気を醸し出しながら、本音を言うと「そんなこと言ったらダメです」と怒られる(笑)


実際、子どもたちも「なんか違うよね、これ」って気付いてるよね。


気付いてはいるけど、先生に対して忖度してしまうんです。


日本の教育のカリキュラム自体がチェック項目で生徒の成長を評価するしくみになってるから、そういう授業体制で進めるしかないのかも。

だから、道徳を授業としてやるべきではないと思うかな。

こどもばんぱくのクラウドファンディングページ

こどもには自己表現のための自由な時間が必要


SNSなどで学校が閉鎖されてからの状況を見る限り、オンラインに対応できている子は割と多いかなという印象でした。

逆に、保護者の方が心配しすぎじゃないかなと。保護者にとってはオンラインが未知の領域すぎて、「うちの子はパソコンに向かって何をやっているんでしょうか?」と心配してしまう。


確かにパソコンで勉強してるのもYouTube見てるも外見は同じだからね(笑)


まあ、保護者の不安な気持ちもわかりますけどね。


親御さんの不安な気持ちが分かってしまうけんとくん面白い(笑)

あとは、学校が閉鎖したおかげで子どもがやりたいことをできた、という意見も挙がってきてるんだけど、それについてはどう思う?


学校が閉鎖されるため、平日に子どもは家にいるけど親は働きに出てるという状況が生まれます。

だから、子どもは親がいない間に、親には見せられないような自己表現をすることができるようになったんですよ。

子どもたちって自己表現を基本的に親に見せないじゃないですか。

例えば、自分がマンガ描いてたり、音楽作ってたり、マイクラしてたりする姿を親には見せたくないので、その点ではハッピーだったと思います。

その反面、保護者からすると、子どもが何しているか心配になるんでしょうね。

ただ、今の時代は自分の子どもが何をしているか把握するのはすごく難しいんじゃないかなと思っています。

こどもばんぱくは「こども達の可能性を広げる」「枠にとらわれない」を基本的な考え方としている(画像出典:https://camp-fire.jp/projects/view/120105


見守りと監視って全然違うし、難しいところだよね。

どちらにせよ、子どもたちが自由に使える時間が少ない気がする。


本当に少ないですよね!親がいない時間も少しは作ってあげないと、子どもにとってはストレスです(笑)


親が子育てを育成ゲームのように捉えてしまうと、子どもたちの自由な時間を空白に感じて埋めたくなるのかな。

自由な時間で何が生まれるのかを意識している親御さんは少ないのかも。


僕はその自由な時間で何が生まれるのかさえも親に知られたくないんですよね。

子どもにもプライバシーはあっていいと思うので。

だから、ルール作りが必要だと思っています。例えば、僕は14~16時は自分の時間なので、親はその間僕の部屋に入ることができません。

ただ、全くの野放し状態になると、子どもは何が正しくて何が間違っているのか分からないから、間違った知識がついてしまうリスクはありますね。

 

けんと君、教育に関する貴重なお話をありがとうございました!

けんと君、ありがとうございました!

配信はこちらからご覧いただけます。目次もございますので、気になるところだけでもぜひご覧ください!