ITeens Lab.代表の古林によるYoutubeチャンネルを開設しています!
このチャンネル「秘密結社コバンドーXのガチな話」は、ITeens Lab.代表の古林が教育やITなど様々なことに関して持論を述べるチャンネルです。
この記事では第3回目の動画「DNAを自在に編集できる!?CRISPR-Cas9技術とは一体!?」をITeens Lab.スタッフによる解説&感想付きで紹介します!
動画はこちら
スタッフによる感想
この動画では、ゲノム編集技術「CRISPR-Cas9」の簡単な仕組みの説明とそれがどのように応用されていくのか、という話をしています。
ここでは、技術的な部分と応用的な部分で感想を書いていこうと思います。
CRISPR-Cas9の簡単なおさらい
「CRISPR-Cas9」とは、ウイルスに対する細菌の防衛システムを応用したものです。
「CRISPR」とは、細菌内に侵入してきたウイルスを特定するためのDNAです。
この「CRISPR」内の「スペーサー」という部分がウイルスを検知します。
CRISPRがウイルスを検知すると、「Casタンパク質」が生成されます。
このCasタンパク質はウイルスのDNAを切断するため、ウイルスを撃退することができます。
Casタンパク質は「Cas遺伝子群」と呼ばれるDNAたちによって作られます。
このシステムを利用した技術が「CRISPR-Cas9」です。
この技術では2人の主役、「gRNA(ガイドRNA)」と「Casタンパク質」が登場します。
gRNAは特定のDNAの並びを特定し、そのDNAの並びはCasタンパク質によって切断されます。
gRNAの部分は人の手で作ることができるので、変更したいDNAの並びに応じて作ります。
特定のDNAの並びを除いたあとは、その部分に新しいDNAの並びを挿し入れることができます。
挿入するDNAは元のDNAとくっつくように両端は同じ並び方にして置かなければいけませんが、それ以外の真ん中にあるDNAの並び方は自由に決めることができます。
このようにして、遺伝子を編集することができます。
CRISPR-Cas9に対する感想
生物学、バイオの分野はテクノロジーととても親和性が高いと思います。
それは、DNAは「A, T, G, C」という塩基配列(並び)で構成されていて、これがコンピュータの世界の「0, 1」に似ているからです。
実際、DNAの配列をデジタル情報として考えるコンピュータサイエンスの研究者たちは「CRISPR-Cas9」などのバイオテックの分野に次々と乗り出しています。
また、「この遺伝子がこういう特徴を生み出す」というのを見つけ出すのは人間よりもコンピュータの方が得意だと感じます。
なぜなら、1つの遺伝子がその特徴を決めているわけではなく、色んな遺伝子が複雑に組み合わさって特徴が決まっているからです。
「特徴」はたくさんの遺伝子を関数とする、多変数関数と言えます。
つまり、たくさんの遺伝子が複雑に関係しあって、特徴を作り出しているということです。
その多変数関数がどのような式なのかを導き出すのは人間よりコンピュータの方が断然上手だと思います。
いや〜、バイオテック分野はとても難しそうですが、とても楽しそうですね。
結論、すげぇ。としか感想を述べることができません笑。
以上、感想でした!
おわりに
最新のゲノム編集技術、「CRISPR-Cas9」について説明・感想を述べてきました!
「細胞は小さい宇宙である」と言われるように、生き物の心身の仕組みや細胞の働きなどは分かっていないことが多いです。
現在、宇宙ビジネスがアツいですが、それに勝るとも劣らないアツさでバイオテックの分野は進んでいくんじゃないかな〜と個人的に思います。
遺伝子編集して、頭よくなりたいなぁ〜。