ITeens Labが考える「ITリテラシー」。
以下の4つの能力をITeens Labでは「ITリテラシー」として定義しています。
①サイバー空間上にモノを作る能力
②サイバー空間上からモノを得る能力
③サイバー空間上で快適に暮らす能力
④サイバー空間と適切に距離を測る能力
はじめに 〜サイバー空間とは?〜
コンピュータ上、そしてコンピュータネットワーク上の情報空間を指します。
①サイバー空間上にモノを作る能力
プログラミング能力などを筆頭に、コンピュータを使って、サイバー空間上に何かしらのモノを作る能力です。
ここでいう”モノ”とは、画像・音声・動画・ドキュメント、そしてソフトウェアなどのデジタルアセットを指します。
オフラインのPC上で書類データを作成する、などの基本的なデータ作成能力も含みます。
また、作成したデータの保管・共有・管理なども含めた能力です。
②サイバー空間上からモノを得る能力
コンピュータやインターネットから得られる”モノ”は多岐にわたります。
ここでいう”モノ”は、基本的にはヒト・モノ・カネ・情報・デジタルアセットなどの資産を指しています。
※資産:便宜上「資産」という言葉を用いていますが、「Asset」を指しており、財務にまつわるものというよりも「自分にとって有益なもの・楽しいもの」というニュアンスで使用しています。
情報の検索と収集・選別能力はもちろん、人脈や友人を獲得したり、オンラインショッピングやフリマアプリなど物品の売買をしたり、クラウドソーシングなどで実際に金銭を得たり、自分の創作活動のために必要なデジタルアセットを取得したりする能力のことです。
③サイバー空間上で快適に暮らす能力
家庭用ゲームなども含めて、広い意味でのサイバー空間上で、快適に暮らす能力を指します。
具体的には、
・ネットを通した友人とのコミュニケーション能力
・SNSなどを楽しく安全に使う能力
・サイバー犯罪などに巻き込まれずにインターネットを利用する知識やモラル
・自分の個人情報やデジタルアセットを守るためのサイバーセキュリティ能力
・DoomScrollなどのストレス要因を避ける能力
・サイバー空間をより創造的に活用するためのメンタリティ
などを指します。
④サイバー空間と適切に距離を測る能力
心身の健康に基点を置き、サイバー空間と自身との距離を測り、自省し、自身の生活の中でのサイバー空間の位置付けを自己決定できる能力を指します。
心身の発達と健康の重要性を理解すること、また、電子機器やインターネットのメリットとデメリットを理解していることが求められます。
具体的には、ゲーム依存やスマホ依存、運動不足や視力低下、姿勢の悪化などのリスクを知ることなどが挙げられます。
ただし、単純に電子機器やインターネットを忌避することは現実的ではないため、それらのリスクと実生活のバランスを取る能力が必要だと考えます。
また、”適切な距離”が個人単位で異なることにも注目し、「自分にとってどうか?」を自省できることも重視すべきポイントです。
さらに、現代の社会で提唱される”適切な距離”が暫定的かつ発展途上なものであることも理解すること、次世代の人間にとって個人対サイバー空間・社会対サイバー空間がどのような関係であるべきかを思索する視座を持つこと、を含みます。
なぜITリテラシーが重要なのか
現代は、現実とサイバー空間という二重の生活環境が当たり前の時代です。それは境界線のはっきりとしたものではなく、限りなくシームレスなものであり、好き嫌いや得手不得手に関係なく、否が応にも対応せざるをえないものです。
私たちは、この複雑な状況で子どもたちが困ることなく、充実した生き方をできるように力を尽くしたいと考えています。「主体的に生き抜く力を育てる」というITeens Labの使命には、そうした意味が込められています。
ITeens Labの理念についてはコチラのページをご覧ください。
2023年8月よりITリテラシーに特化したクラスを新しく開講します。