AIが身近になった今
最近では、ChatGPTや画像生成AIなど、子どもたちの生活の中にもAIがどんどん入ってきています。
「AIってすごい!」とワクワクする気持ちと同時に、「これからどうやって付き合っていけばいいんだろう?」と感じる人も多いのではないでしょうか。
ITeens Labでも、AIをテーマにしたイベントや授業が増えてきました。今回は、夏休みに実施したAIイベントの様子や、生徒・先生たちのAIとの向き合い方を紹介しながら、これからの時代に子どもたちがAIとどう関わっていけばいいのかを考えてみます。
これまでのAIイベントレポート:体験から学ぶAI
この夏、ITeens LabではいくつかのAIイベントを開催しました。


イベントに参加した子どもたちは、AIの便利さや面白さを体験しながら、「AIはなんでもできる魔法の道具じゃない」ということも学びました。たとえば、AIにまかせっきりにすると、思っていた結果と違うこともあります。そんな時に「どう指示を出せばいいか」を考えることが、まさに学びのチャンスです。



・「AIのことをもっと知りたくなったし、もっと使ってみたくなった!」
・「手軽にAIでゲームが作れるって恐ろしいですね。」
などさまざまな感想が集まりました。
夏休みAIイベントのレポート記事はこちら
https://iteenslab.com/ai-eventreport_202508/
普段からAIを活用するITeens Lab生たち
ITeens Labの生徒の中には、日常的にAIを活用している子もたくさんいます。



普段からAIに触れることにより、AIの得意なことや苦手なことなどを体験的に学んでいます。
ITeens Labの先生たちはAIとどう向き合っている?

普段からChatGPT・Geminiを検索の代替として使っています。それと、開発支援と、IT・英語の学習にも重宝しています。現状とくにLLMなどで危うさがあるものの、13歳未満でも安全に使えるようになってくれるといいなと思っています。学習への活用はすごくポテンシャルを感じています。 生成AIに限らない視点で、AIリテラシー(技術への理解と倫理・安全の側面)を社会全体で高めていく必要があると思っています。

AIにはまださまざまな課題があると思いますが、テクノロジーの発展や社会への浸透はもう止められない流れだと感じています。どうせ避けられないのであれば、AIを正しく理解し、上手に活用する方向へ努力していくことが大切だと思います。子どもたちにとっても、AIに触れないままでいることが、将来的に経験やスキルの差としてハンデになるかもしれません。だからこそ、早いうちから安全で正しい形でAIに関わる機会を持つことが大事だと考えています。私自身も、仕事でAIを活用するだけでなく、音楽・デザイン・映像といったクリエイティブな分野でもAIを取り入れ、面白い表現や新しい作品づくりに挑戦しています。

AIについては、人間側のリテラシーの差がどんどん広がっていると感じています。だからこそ、しっかりリテラシーを鍛える側・広める側にいることが大事だと思っています。
ただ、AIの活用が進むほど「自分で思考する時間」が減ってしまうこともあるので、そこは少し懸念しています。 生成AIに関しては、クリエイターの立場から見るとかなり脅威だと感じます。一方で、美術館で人間のアート作品を見たり、生のライブ演奏を体感すると、やはり人間の創造力はAIには負けていないと思います。勝ち負けではないですが(笑)。 普段は教材やゼミのサポートにAIを活用しています。仕事以外では、スポーツ観戦の際に対戦データを調べて勝率や戦術の相性を分析したり、注目選手の特徴を調べたりもしています。ちなみに勝率データはあまり当たりません(笑)。

ゼミを通して感じるのは、AIを使う生徒が日に日に増えている一方で、うまく使いこなせていないケースも多いということです。だからこそ、AIリテラシーを身につけるための取り組みをゼミ内で進めていきたいと考えています。
また、生徒だけでなくスタッフ自身もAIに対する理解を深めていく必要があると感じています。
普段はGeminiやChatGPTを中心に、検索やツールの学習サポートとして活用しています。AIモデルのAPIを使ったゲームやアプリ開発にも取り組んでおり、そうした制作の場面でもAIを積極的に活用しています。
AI時代にこそ、プログラミングやITを学ぶ意味
AIがこれだけ発達してきても、プログラミングやITの知識を学ぶ意味は決してなくなりません。むしろ、これからの時代にはさらに大切になります。
AIは“万能な答え製造機”ではなく、“質問の仕方で結果が変わるパートナー”。使い手の知識や考え方によって、AIの出す答えの質がまったく違ってくるのです。
AIにプログラムを書かせる時も、自分がプログラミングを理解していれば、より正確な指示を出せます。そして、AIから返ってきたコードや文章を正しく読んで判断するには、自分の知識やリテラシーが欠かせません。
AIリテラシーがこれからの時代で重要

インターネットやパソコン、スマートフォンが広く普及したことで、誰もがITを使える時代になりました。しかし「使える」ことと「正しく使いこなす」ことは別です。これまでもITを正しく活用できるかどうかで、大きな差が生まれてきました。
同じように、これからの時代はAIが当たり前のように使われていくでしょう。けれども、その中で問われるのは「どう使うか」「どんな目的で使うか」です。AIの使い方ひとつで、良い面も悪い面も生まれます。だからこそ、“AIを怖がったり”、”なんとなく使ったり”するのではなく、“正しく使う”ことが大切です。
AIを正しく理解し、適切に活用すること。そのために必要なのが、まさにAIリテラシーです。これは大人だけでなく、これから社会をつくっていく子どもたちにとっても欠かせない力だと思います。